初日から三ヶ月は研修とは聞いていたんですけど、今思えば研修の方が楽でしたね。研修期間はお客の前には極力出なかったんですよね。
平日の暇な時は出たりもしたんですけど、基本的には在庫のチェックとかタグ付けといった商品管理をバックヤードで行っていたんです。
だからお客の前にはあまり出なかったんです。でも、バックヤードではとにかくファッション雑誌を見ながらいろいろと作業してましたね。
アパレルに関する知識が低すぎたのは自分でも重々承知していましたので、まずは勉強。電車通勤の中でもアパレルの雑誌を読むようにしていましたし、とにかく勉強でしたね。
ただ、それは覚悟していた事でもありましたしたね。
アパレルに関する知識
とにかくアパレル店員になってはならないような知識の低さだったですからね(苦笑)お客の相手は平日の暇な時に行うようになっていって。
土日でもそこまで劇的に忙しくなるって訳ではないんですけど、多少はお客が増えてきますからね。だから平日で徐々に慣れていくような形だったんでしょうね。
それこそ三ヶ月は毎日ファッション雑誌を読んでいましたのでなんとなくな流行ですとか、どんなファッションが人気なのか。
コーディネートはセンスが大切ではあるんですけど、基本くらいは何となく解ってくるようになっていたんですね。
ただ、これが本当に致命傷だなって自分でも思ったんですけど、根本的にアパレルにあまり興味がないって点。これがやっぱり最後まで立ちふさがる事になってしまいましたよね。
嬉しかった事
アパレルのお仕事で嬉しかった事は、実はあまりなかったりします(苦笑)数えられるくらいしかないんですけど、一番嬉しかったのは、平日にお客さんがあまりいなかった日ですね。
そんな時のお客さんはお店として大歓迎ですけど、従業員としても大歓迎なんですよね。
押し売りしたいとかじゃなくて、話し相手になって欲しいって点に於いてですね(笑)お客が立て込んでいる時なんかですとどうしてもあまり話しに没頭する事が出来ないんですよね。
目の前のお客さんだけじゃなくて、お会計とかもしなきゃいけないですしね。
平日のお客さん
でも平日で他にお客がいない時で、さらには商品を出したりが無い時は、何もする事がなかったりするんですよね。自分が働いていたアパレル店は、とあるテナントの一角だったんです。
大型ショッピングモールってほどではなかったので、平日なんかは本当に閑古鳥(苦笑)売り上げが無い日だってあったくらいですからね。
だからこそそんな時のお客っていうのは、言ってみれば良い暇つぶしの相手でもあるんですよね。だから本当にありがたいんですよね。
もちろんコーディネートのお話をしていたんですけど、あれこれお話していたら、自分が推薦した商品を購入してくれたんです。
歩合がある訳ではなかったんですけど、これは本当に嬉しかったですね。自分でもしっかりとアパレル店員出来るんだな~って自信になりましたね。これが確か研修が終わって間もない頃だったので、良い自信になりましたよね。